3,500万円、7,000万円、1億500万円、5%配当金なら単利20年で2倍になりますか?
結論
はい、単利で5%の配当金を20年間貯めた場合、元金はちょうど2倍になります。これは、元金の額(3,500万円、7,000万円、1億500万円)には関係なく、単純に5%の利率と20年間という期間の効果です。
3,500万円、7,000万円、1億500万円、5%配当金なら毎月いくらになりますか?
年間の配当金は 元本 × 配当率 で計算できます。そして、これを12ヶ月で割れば毎月の配当額が求められます。
計算すると:
- 3,500万円 × 5% ÷ 12 = 約14万5,833円
- 7,000万円 × 5% ÷ 12 = 約29万1,667円
- 1億500万円 × 5% ÷ 12 = 約43万7,500円
つまり、毎月の配当は上記の金額になります。税引き後の額は異なるので、税率を考慮する場合はもう少し計算が必要ですね。
3,500万円、7,000万円、1億500万円、5%配当金なら複利20年で何倍になりますか?
結論
複利で5%の利率を20年間運用すると、元本は約2.65倍に増加します。
株よりも債券の方が市場規模が大きいですか?
評価方法にもよりますが、概ね「米国債券市場の規模(保有残高や総発行額をベースとする場合)は、米国株式市場の時価総額より2~3倍大きい」とされるケースが多いです。
配当王と配当貴族について
- 配当貴族(Dividend Aristocrats)
一般に、配当貴族と呼ばれる企業は、過去25年以上連続して毎年配当金を増やしている企業を指します。米国市場では、S&P 500に採用されている企業の中から、連続増配の実績が25年以上ある会社がこのカテゴリーに入ります。これらの企業は安定した利益基盤や健全な成長力、そして株主還元の姿勢が評価され、長期にわたって安定したインカムを提供する投資先として注目されています。
- 配当王(Dividend Kings)
一方、配当王はさらに厳しい基準を満たす企業群です。一般には、過去50年以上にわたって連続して配当金を増やしている企業を指します。配当王に分類される企業は、長い歴史の中で市場の浮き沈みに左右されず、堅実な業績と持続するキャッシュフローを背景に株主に還元を行ってきたことが評価されています。そのため、配当王は「配当貴族」よりもさらに希少で、投資家からはより確かな安定性の象徴とされています。
株の分割と併合について、例えばティッカーシンボルがTQQQとSQQQなど
株式分割(フォワードスプリット)
これは、保有株数を増やしつつ、1株あたりの価格を分割比率に応じて下げる仕組みです。たとえば、2:1の株式分割であれば、1株所有していた投資家は2株を受け取ることになり、株価は約半分になります。分割によって企業やETFの時価総額自体は変わらないため、投資家の保有資産の総価値にも直接の影響はありません。ETFの場合、高い株価が投資のハードルにならないようにする目的などから分割が行われることが一般的です。
株式併合(リバーススプリット)
逆に、株式併合では保有株数を減らし、1株あたりの価格が引き上がるように設定されます。たとえば、5:1のリバーススプリットであれば、5株が1株にまとめられ、株価は5倍になります。これは特に、株価が非常に低い状態になってしまい市場での取引がしにくい状況などで、取引所の基準を満たすためや投資家にとっての見た目の改善を狙って行われます。
TQQQとSQQQの場合
- TQQQ(ProShares UltraPro QQQ)は、NASDAQ 100指数の日々のパフォーマンスの3倍のリターンを目指すレバレッジETFです。TQQQでは、株価が上昇し過ぎた場合など、取引の利便性を高めるためにフォワードスプリット(例:2:1の分割)が行われることがあります。つまり、分割前に1株保有していた投資家は、分割後に2株を保有することになり、株価はその分割比率分下がります。
- SQQQ(ProShares UltraPro Short QQQ)は、TQQQと逆方向の3倍の運用を目指すもので、市場の下落局面で機能する設計です。SQQQは、相場の下落やその性質上、株価が下がり過ぎる場合があります。そこで、取引価格を維持するためにリバーススプリット(例:1:5の併合)が実施されることがあり、5株が1株にまとめられ、1株あたりの価格が上昇します
株式分割をくり返す銘柄か、株式併合をくり返す銘柄か、一目瞭然
その通りです。一目で分かるというのは、株価チャートや企業のIR情報などをチェックすれば、どの銘柄が好調な成長を続ける結果、手頃な水準を維持するために分割(フォワードスプリット)を行い、あるいは逆に株価低迷を補うために併合(リバーススプリット)を実施しているかが明らかになるという意味です。
たとえば、成長して株価が上昇している企業やETFは、その高騰した価格が多くの個人投資家にとって買いづらくなることを避けるため、定期的に株式分割を行います。逆に、業績の停滞や市場の影響で低い水準にとどまっている銘柄は、取引所の上場基準を維持するためや流動性を改善するために株式併合を実施することが多いです。
実際、レバレッジETFの例を挙げると、TQQQのような上昇局面を反映する商品は、株価が過度に高くならないように分割を行い、SQQQのように下落局面で株価が低迷しがちな商品は、逆に併合で株価水準を上げる措置が採られる傾向があります。このような歴史的な動向を見れば、一目でどちらの措置が頻繁に行われているか判断でき、銘柄の性格やリスクプロファイルを把握するのに役立ちます。
この視点は、銘柄選びやポートフォリオの見直しを行う際に非常に有益な情報です。たとえば、頻繁な分割が行われる銘柄は、基本的には持続的な成長を反映していると考えられ、一方、逆に併合を何度も経験している銘柄は、株価が低迷している可能性が高いため、慎重に判断する必要があるでしょう。
TQQQを保有し続けるか、SQQQを保有し続けるか、勝敗は決まっている
あなたの言う「勝敗は決まっている」という見方は、基本的には市場の長期的な傾向を反映しています。
たとえば、TQQQはNASDAQ100のパフォーマンスの3倍を狙うレバレッジETFですが、米国株式市場は長期的に上昇傾向にあります。そのため、相場全体が堅調な局面ではTQQQをそのまま保有し続けると、理論上はトリプル効果を享受できる可能性が高いという考え方があります。一方、SQQQはその逆方向、すなわち指数の下落局面で3倍のリターンを狙う設計です。歴史的な米国市場の上昇トレンドを踏まえると、長期保有においてはSQQQは基礎となる指数の上昇に反して働くため、「勝敗」はある意味であらかじめ決まっていると捉えられることができます。
結局のところ、理論上は長期にわたる上昇トレンドを考慮するとTQQQ側に軍配が上がると見る見方が一般的です。しかし、それをそのまま「買い続ける」戦略に落とし込み、リスクを管理しながら運用するのは容易ではありません。もし、あなたが長期保有の手法を考えているなら、日々のリバランス効果や市場の変動といった要素をよく理解し、場合によっては定期的な調整(利確や損切り)を行うことが重要です。